病は気から。思いは現実に?〜楽観主義と悲観主義〜
「考えたことが現実になる」
そんなことがあったら人は何にでもなれるような気がしますよね。欲しいものが目の前に現れるなんてこともあるかもしれません。まるで近未来の道具を使うドラえもんの世界のようですね。私もよくない意味での現実化であれば経験したことがあります。例えば、翌日に控えている部活動の大会のことでした。自己記録を超えないと次の大会に進めないなと思っており、「無理だろうな」と最初から諦めていたのです。すると驚く事に、考えていたことと同じ失敗や結果になってしまったのです。
このような経験は誰にでもあることでしょう。考え方が自分のパフォーマンスに影響を及ぼしてきたのでした。
では悲観的と楽観的ではどちらが優れているのでしょうか。
- 楽観主義は、健康状態を良くし、寿命を延ばす。心臓疾患を患った者の楽観主義のレベルを測れば、2度目の発作を起こしやすい者を予測できる。
- 成功を期待しながら交渉に臨むと、取引がまとまり、結果に満足できる可能性が高まる。
- 楽観主義者は幸運に恵まれやすくなる。彼らはポジティブに考えることでものごとに辛抱強く取組、その結果、自分により多くの人機会をもたらすことができる
〜「残酷すぎる成功法 エリック・バーカーより抜粋」〜
以上が楽観的であることの利点であるが、そもそも人間が物事を予測する上では抑うつ的な人の方が正確であるとの見方もあるため、楽観主義がよくて悲観主義が悪いとは一概には言えないのだ。悲観主義の人はこの話を聞いてさらに悲観してしまうかもしれないが、ただ一つ意識をすれば楽観的で人生の幸福度をあげることができるそうだ。
それが、「周りの世界について自分に説明する言葉」を変えれば良いんです。
ポジティブ心理学の権威であるマーティン・セリグマンは
自分にとって悪いことを
悲観主義↔︎楽観主義
- 永続性 ずっと続く↔︎一時的な
- 普遍性 普遍的だ↔︎特異的だ
- 個人度 自分のせい↔︎たまたまだ
と3つの観点から違いを説明した。(説明スタイル)
牢獄という同じ状況下においても足元にある泥水を見て将来を悲観的に思う囚人もいれば、一方で牢屋の外にある綺麗な満月を見る人もいるように人によって物事への捉え方は違ってきますし、目の付け所や自分への思考を変えるだけで人生が豊かになるのです。だからこそ、今の自分が無理だろうと思えるようなことをしようとしても、「どうせ無理だ」「今の自分にはできないからずっとできない」と考えるのではなく、「いまは無理だけどできる」と思考を変えていくことが成功への近道なのかもしれません。